不発に終わった第 弐弾でしたが、性懲りも無く改版しました。
形が対称では無くなったので、両面のパターンを入れ替えた2バージョ ンとしました。

そ して、ついに現実のものとなりました。 「イーエレ」様で300円にて販売中。 ご購入はこ ちら
(価格は逐次更新している積もりですが、当方の表記とイーエレ様側の記載とが異 なる場合は、イーエレ様のサイト記載の金額が有効です。)
こ れは画期的なユニバーサル基板です! 
660414X-SM
部 品面に1.27ピッチフットプリント

レ ンズの歪みで基板が反って見えます
660414X-SMI
部 品面に1608フットプリント

レンズの歪みで基板が反って見えます

能書き
基 本方針は、「ジャンパ飛ばす方がパターンカットするよりも楽!」というところにあります。
一品物の工作をする際に、蛇の目基板を使う よりは楽に、高密度実装ができる事が目的です。

660414とは固定孔のセンター間隔が66.0ミリ、41.4 ミリであることから付いた型番です。
固定孔の中心にコネクタを配置する100mil格子の一点が重なるようにすれば、それらの基板を
ピ ンヘッダで接続しつつ固定孔にネジを通しての固定が出来ます。
このサイズの基板はかなり以前より複数の業者より市場に提供されていま す。




660414X とXが付いて、基板サイズが拡張されている事を示しています。
約55x75ミリサイズのガラエポ両面万能基板です。

面 実装の意味でSMモデルです。SMとSMIとは、部品面とはんだ面が入れ替わったものです。
組み合わせることで、ハーフピッチのパ ターンを部品面、はんだ面と使い分けした基板をスタックすることが可能になります。

スルーホール同士が繋がって いない事を根拠に万能基板と呼んでいます。
(コネクタ実装を想定した部分で一部隣接THが繋がっています。)

固 定パターンはほとんどありませんので、2.54ピッチ蛇 の目ユニバーサルボードと同様に使えます。
しかし、パターンデザインがあり、1.27ピッチSOPや 1608サイズのパーツがそのまま実装できます。
実 際に使ってみて気がつきました。(今更といわないで)
普通ユニバーサル基板で特殊ピン配置のパーツ搭載の為に穴を開けると、当然なが らランドがありません。
当基板では1608用ふっとプリントがその際のランドとして使用できます!
(パターン配 置との関係で不幸な場合はユニバーサル基板なのにパターンカットが必要になってしまうことも)
電 源アダプタのコネクタを付けたところです。パターンカットが必要だったケースでもあります。




基 板周辺にはコネクタ装着を意識したランドを置きました。 
コ ネクタ固定用の穴となるようにTHを配置してあります。コネクタの固定ピンに合った径のドリルで揉む事でコネクタ装着用の加工が終わります。


 

(1) の辺
シルク印刷で、電源コネクタやJTAGポートと思しき記述があります。
コネクタ位置を揃えることで、基板を スタックして使うような場合に便利です。
ユニバーサルボードで何か作った際に、なかなかコネクタ極性等記入するのは
面 倒です。未記入だと時間が経ってからその基板を使うような場合に不便です。

USB Bタイプコネクタを意識した ランド。USBバスパワーを使う場合に便利です。

(2)、(4)の辺
ピンヘッダコネクタを 想定。THに挿すだけでなく、エッジに跨らせることも可能でしょう。

(3)の辺
D-SUB コネクタ用のランド。一般的なD-SUBコネクタを装着できます。
USB Bタイプコネクタを意識したランド
モ ジュラコネクタを意識したランド(コネクタピン用のランド列だけ です)
基板を跨ぐ状態でD-SUBコネクタが載ります。


モ ジュラコネクタのコンタクト部分のピッチに合わせたTHがあります。
固定孔は2.3ミリに拡大することでUSB-Bコネク タが搭載できます。


東 芝製デジタルオーディオ用光コネクタ(2タイプ)を意識したランド
TOTX173/TORX173 が装着できます。 固 定孔を3.3ミリに拡大します。TOTX178/TORX178が装着できます。



想 定利用例

PLCC44 ピンソケット等をつけてCPLDを使い、デジタルオーディオを扱うような用途ならかなり便利ではないかと思います。

モ ジュラジャックでICD2と接続してつかうPICマイコンボード用途

D-SUBコネクタ利用の変換基板等の試作

発展形
「ジャンパ飛ばす方がパターンカットするよりも楽!」これの続編が判明しました。
「フットプリントは貼れない」「開いてる穴は塞げない」
期待しないでください。




変換基板
曼 荼羅シリーズです。何も変換しないので変換基板というのはオコガマシイですが、他に呼び名・・・
(マウント基板、装着基板、搭載基板、固定基板 思案中) も無いので。
従来の変換基板を使う場合の最 大の欠点は各ピンの配線長が長くなってしまうことです。高速クロック動作パーツの電源ピンでは致命的です。この 基板では、ピン側に接続しなければならないパーツを実装できる事を考えました。(従 来からの一般的変換基板との比較
2.54ミリメッシュに乗ったスルーホールがあります ので、ユニバーサル基板に固定するのにも
便利です。電源パスコンや補償コンデンサ等を数ミリの配線長で接続できます。
050 ピッチのQFP:48ピン、64/80ピン、144ピン
SOPタイプは 065ピッチと080ピッチです。

設 計データそのままの画 像です。 

2010年の抱負
お蔭様でユニバーサル基板は地味に認知されつつあるようです。
発展形として、PC104に対抗心を・・・
FPGAやマルチコアチップの時代にPC104は大きすぎると思うのです。
100ミルピッチのピンヘッダをカードエッジにつける部分((2)の辺)を
samtecのQMSエッジマウントコネクタ想定にしたカードシステムです。
ラティスXP2とDIMMソケットの基板とかあったら需要はあると思います。
xilinxは昔大倉商事に、割と最近にはメメックに、思いっきりバカにされたので
少なくとも積極的には使いません。
構想どおりの基板が出来れば、30年前に作業机の上を占拠したような
回路規模のシステムが手のひらに乗る筈です。(2010.01.05)
ラティスECP3にはDDR3 800MHzが使えるそうです。
ECP3とDDR3ソケット、(2)の辺にQ2コネクタを搭載し
(3)の辺をPCIexpressのエッジにした物とか思案中
(2010.03.04)


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